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MAD: Making Art Different



フリー・ブロック - Free Block MAD5コースに共通の講座



【概要】

「フリー・ブロック」は、MADの「キュレーション・プラクティス(実践)」、「キュレーション・ベーシック(基礎)」、「アート+コミュニケーション」、「アーティスト」、「マガジン」の5コースを受講した方のみを対象とした選択講座です。現代美術を理論的・実践的に考えてゆく上で重要となる専門的な研究やスキルを網羅的に取り上げます。受講生は、コースと期間に応じて科目を選択し、受講することができます。

選択できる講座の数は、各コースによって異なります。
>>フリー・ブロック2008 講座についてはこちらから


【コース別選択可能講座数】
  • キュレーション・プラクティス(実践): 25講座
  • キュレーション・ベーシック(基礎): 20講座
  • アート+コミュニケーション: 前期10講座/後期10講座
  • アーティスト: 各3講座
  • マガジン: 各3講座

なお、「フリー・ブロック」のみの受講はできません。


【目次】


【講座一覧】テキストを読む

  • ダグラス・クリンプ「美術館の廃墟に」 (4月16日/5月7日):  ロジャー・マクドナルド(AIT)/小澤慶介(AIT)
  • ミシェル・フーコーの著書「監獄の誕生」に影響を受け、1980年代中ごろにオクトーバー誌に発表された、「美術館」を権力の装置として批判的に読み解いた論考を読みます。美術館を相対的に捉えながら、現在の美術館について議論します。


  • オクウィ・エンヴェゾー「スペクタクルの政治学」 (10月20日/11月5日):  ロジャー・マクドナルド(AIT)/小澤慶介(AIT)
  • 「年例報告」というタイトルでキュレーションを行なった第7回光州ビエンナーレ(2008年)に寄せた文章を読みます。東アジアにおける現代アートとそのスペクタクルな経験が、西洋中心的ではないアジアの21世紀を予感しています。


  • シーミン・ガオ「『ポスト − コロニアリズム以降』についての観測と胸さわぎ」 (11月18日/12月3日):  ロジャー・マクドナルド(AIT)/小澤慶介(AIT)
  • 第3回広州トリエンナーレ「ポスト − コロニアリズムへの別れ」(2008年)のキュレーターによる文章です。植民地支配の経験から紡がれた歴史の捉え方や身体的経験である「ポスト − コロニアリズム」の議論をとおして、アジアの今を読み解きます。


  • ニコラ・ブリオー「ポスト・プロダクション」 (2010年2月16日/3月11日):  ロジャー・マクドナルド(AIT)/小澤慶介(AIT)
  • 映画業界で撮影後の作業を意味する「ポスト・プロダクション」。それは、すでにあるものに次々と要素を足していく過程に「作品」を探る行為といってもいいかもしれません。オリジナルからサンプリングへ。DJなどに見る作業方法を美術の領域で展開する可能性を考えます。


【講座一覧】アートと仕事

  • アート界で仕事を始めるために1 ギャラリーと美術館 (4月21日):  永吉文子(SCAI THE BATHHOUSE)/西川美穂子(東京都現代美術館 学芸員)
  • アーティストと接しながら、制作のサポートをしたり、作品の価値を社会に問いかけてゆくキュレーションの仕事に就くときの心構えは?またそこでは、どのような業務が待ち構えている?ギャラリーと美術館での違いを明らかにしながら、疑問を解いてみます。


  • アート界で仕事を始めるために2  出版 (6月18日):  柳下朋子(ARTiT編集部)/宮崎香菜(BT/美術手帖 編集部)
  • 現代アートの面白さに目覚め、それを伝える仕事についてみたいと考えている人は少なくないはず。その一つとして、専門誌という選択があります。雑誌づくりに携わるようになった経緯をはじめ、仕事の内容や必要とされる能力について紹介します。


  • キュレーションを海外で学ぶ (7月2日):  堀内奈穂子(AIT)
  • 90年代をとおして、特に欧米の大学で開設されたキュレーションを学ぶコース。海外で教えられているキュレーションとは?あるいは修了後の学生の進路は?エジンバラ大学での経験や修了後に参画したアート・プロジェクトなどをとおして解説します。


  • アートをプロデュースするということ (10月7日):  藤城里香(無人島プロダクション 代表)
  • アーティストが作品を作りそれを発表するとき、ギャラリーでの発表だけでなく、一人でも多くの人にその表現を届けるためにより積極的な方法を考えることが大切です。その手段・場所・タイミングを作家の表現にあわせてサポートし、展開させる仕事について解説します。


  • コマーシャル・ギャラリーの仕事とマーケットの仕組み (2010年1月14日):  石井孝之(タカ・イシイギャラリー 代表)
  • アーティストに出会い、その素晴しさを引き出し、展覧会で発表したりアートフェアに参加しながらアーティストのマーケットを作ってゆくコマーシャル・ギャラリーの仕事。目利きであると同時にプロデュース力も必要とされる職能について紹介します。


  • アーティストの仕事 (2010年1月28日):  名和晃平(アーティスト)
  • 技術を磨き、自分の考えをある形にして表現するアーティスト。さまざまな専門家やコレクター、またオーディエンスなどとコミュニケーションを図りつつ、新しい表現にも実験的に取り組み、作品を発表するアーティストの仕事について紹介します。


  • アーティスト・イン・レジデンスのこれから (2010年3月20日):  塩見有子(AIT)
  • アーティストが新しい土地に一定の期間滞在することをサポートするアーティスト・イン・レジデンス事業。作品のための調査研究や制作、地域社会との交流など、その意義は多岐にわたります。国内外の具体例をとおして、レジデンス事業の今と今後を語ります。


【講座一覧】グローバル・スタディーズ

  • ポスト-コロニアリズムと表象の実践 (5月20日):  小澤慶介(AIT)
  • 西洋に端を発する展覧会文化は、時として西洋世界が他の文化圏を一方的・排他的に表象する場ともなり得ます。現代における表象と政治性に関する議論を、ドクメンタ11(2002)や第3回広州トリエンナーレ(2008)などの国際展をとおして眺めます。


  • スペクタクルの社会と記憶の生成 (9月16日):  小澤慶介(AIT)
  • フランスの思想家、ギー・ドゥボールの著作「スペクタクルの社会」などに見る思想を参照しながら、世界化した現代社会とスペクタクル性の関係を考えます。また、そのような社会において「作り上げられる」集合的な記憶に関する問題をいくつかの作品をとおして考えます。


  • 「地域」と「世界」をつなぐ仕組みを考える (10月21日):  北川フラム(アートフロントギャラリー 主宰/地中美術館 総合ディレクター/新潟市美術館 館長)
  • 交通や通信の技術が発達した現代では、「地域」と「世界」は、むしろ直接的に結びつくことができると考えることは自然なことかもしれません。地域の歴史や文化資産をアート作品やプロジェクトで見出し、それを外に向けて発信するアート・プロジェクトについて考えます。


  • クレオールについて (2010年2月4日):  小澤慶介(AIT)
  • カリブ海の島々において、人種の「混血」を意味した「クレオール」。その歴史を16世紀まで遡りながら、現代のクレオール文化について考えます。絶え間ない運動のなかで、根づくことなく移動することによって生まれる文化から、改めて世界を見つめ直します。


  • 映像文化の現在 (2010年3月4日):  住友文彦(AIT)
  • 20世紀をとおして発展してきた映像文化。映像の到来によって、私たちの認識はどのように変わったのかを踏まえながら、その現在地を探ります。音響や身体表現、建築など、他の芸術ジャンルとの新たな関係性なども考慮しながら、議論します。


【講座一覧】美の起源と射程

  • 「美」と「崇高」 (6月3日):  辻憲行(フリーランス・キュレーター/翻訳家)
  • 「美」について、古代ギリシアのプラトンやアリストテレスから18世紀ドイツの哲学者、エマニュエル・カントの著作「判断力批判」を参照しながら考察します。また「美」とは違う観点から捉えられる美的な経験、「崇高」についても合わせて考えます。


  • 不定形という美 (10月15日):  江澤健一郎(立教大学 非常勤講師)
  • 20世紀の初めにフランスで生きたジョルジュ・バタイユ。西洋哲学の体系内にありながら、その外を思考し続けた思想家として、特異な位置を占めています。「ドキュマン」や「アセファル」など、彼の思考を具体化した表象をたよりに、異形の美について考えます。


  • 「美」という装置 (11月4日):  辻憲行(フリーランス・キュレーター/翻訳家)
  • 芸術やデザイン、ファッションに限らず、政治やスポーツ、料理などにおいても「美」的な表現は見られます。日常における「美」は、私たちにどのように関わり、作り変えて来た/行くのでしょうか?参考にするのは、フーコー、アガンベン、ガタリ、ブリオー、クレーリーなどの著作です。


【講座一覧】アートと公共

  • 日常実践とキュレーション (5月21日):  ロジャー・マクドナルド(AIT)
  • キュレーションが多様化している現在、その可能性の一つとして日常的な空間や行為を考えることは重要です。ミシェル・ド・セルトーの著作「日常実践のポイエティーク」を参照しながら、本やウェブ、アーカイブなどの非スペクタクルな空間におけるキュレーションを考えます。


  • 日本の文化政策とアートの現在 (6月16日):  吉本光宏(ニッセイ基礎研究所)
  • 80年代以降の日本の文化政策を概観し、政府の進める美術館の独立行政法人化や指定管理者制度導入の影響を解説し、あわせてクリエイティブシティなど最近のアートを取り巻く環境変化と可能性について考察します。


  • 建築で都市空間を読む (7月9日):  鈴木明(建築家/神戸芸術工科大学教授)
  • 現在の都市空間は、資本主義社会における生産性や効率性を高めるための計画や建築によって成り立っていますが、自然災害などによってそれらが妨げられる時には、どのような建築が有効になるのでしょうか。都市という空間を、建築をとおして相対化して考えてみます。


  • 美術館と地域社会の新しい関係性 (10月29日):  秋元雄史(金沢21世紀美術館 館長)
  • 2004年に開館して以来、建築や展覧会だけではなく、アーティスト・イン・レジデンスやワークショップなど、現代アートと金沢市民をはじめさまざまな地域の人々を結ぶプログラムづくりを行ってきた金沢21世紀美術館。これまでの活動や将来への展望を通して、新しい美術館のあり方を考えます。


  • ゴードン・マッタ・クラーク、反−建築、エントロピー (2010年1月21日):  ロジャー・マクドナルド(AIT)
  • 1970年代の初めにロバート・スミッソンが理論化したエントロピーの考えに基づき、ゴードン・マッタ・クラークの作品やプロジェクトを紹介します。社会空間に対する非建築的なアプローチとともに、今日の公共圏の衰退とアーティストが地域社会の形成に関わる可能性を探ります。


  • 戦術的なアートのためのワークショップ ― 「公共」のコードを捉える (2010年2月20日):  森弘治(アーティスト)
  • 「公共」についてのアーティストの考えや取り組みを紹介したあと、実際に街に出て、「公共」という概念を支えているさまざまなマークや場所、現象をデジタルカメラで撮り集め、議論します。見なれた街の、いつもとは違う表情を探る試みです。


  • 美術館の終焉と身体の回帰 (2010年2月25日):  ロジャー・マクドナルド(AIT)
  • 国内のみならず海外においても、多くの問題と課題に直面している美術館。アートの表現形式の変化と美術館の限界は不可分かもしれません。1960年代のクラブから現在まで、アートが経験された空間のもう一つの歴史を、身体性というキーワードをとおして眺めます。


  • 公共圏とアートの実践 (2010年3月2日):  毛利嘉孝(東京藝術大学 准教授)
  • 「小さな政府」を目指して各国で進められた民営化政策。このプロセスは、経済活動を自由化する一方で、「公」という概念が「民」に転換してゆくものでした。「公」という概念と空間がすり減ってゆく現在の状況について、アートの実践をとおして眺めます。


【講座一覧】実践スキル

  • 展覧会や作品の記録ワークショップ (6月4日):  木奥恵三(フォトグラファー)
  • 作品や展覧会を見やすく記録することは重要です。森美術館や金沢21世紀美術館での展覧会の記録写真撮影の実績から、アングルの取り方、照明に関する基礎知識を実践しながら説明します。また、一般的なデジタルカメラで記録写真を撮る際のコツや注意点なども紹介します。


  • デザインとコミュニケーション (6月30日):  古平正義(アートディレクター)
  • コンセプトや形式の特徴、あるいは出品作品を視覚化してDMやチラシ、ポスターにし、展覧会と社会とをつなぐデザインという仕事。限られた予算で、効果的な周知広報や鑑賞者の動員を実現するデザインについて、具体例を挙げながら紹介します。


  • ファンドレイジングを考える (9月17日):  塩見有子(AIT)/小澤慶介(AIT)
  • 展覧会やアート・プロジェクトの資金調達の方法について、実例をもとに紹介します。またどのようにしたら自分の考えが、助成申請先や文化支援を行っている企業の担当者に伝わるのかについても検討します。


  • 展覧会評と批評の実践 (11月17日/12月2日):  小澤慶介(AIT)
  • 実際に開催中の展覧会を題材に、批評を書いてみましょう。美術史のみならず、社会学や哲学思想など、他の学問分野に見る考えを積極的に取り入れながら、現代の視覚文化における美術作品や展覧会を論じる試みをします。


  • アートと国際交流 (2010年1月20日):  帆足亜紀(アート・コーディネーター)
  • アーティストやキュレーターなどの専門家どうしの国際交流の目的と意義、期待される成果、実践上の課題点を考察するほか、企画立案・交渉・実践・評価のプロセスを、アーティスト・イン・レジデンス事業などにおける具体例をとおして検討します。


MAD2009 ゲスト・レクチャラー(敬称略 50音順)

秋元雄史(金沢21世紀美術館 館長)
飯田志保子(東京オペラシティアートギャラリー キュレーター)
石井孝之(タカ・イシイギャラリー 代表)
江澤健一郎(立教大学 非常勤講師)
遠藤水城(アーカス・プロジェクト ディレクター)
逢坂恵理子(森美術館 アーティスティック・ディレクター)
木奥惠三(フォトグラファー)
北川フラム(アートフロントギャラリー 主宰/地中美術館 総合ディレクター/新潟市美術館 館長)
郷泰典(東京都現代美術館 教育普及係 学芸員)
古平正義(アートディレクター)
塩見有子(AIT)
杉田敦(美術批評家/女子美術大学 教授/オルタナティブ・スペース art & riverbank ディレクター)
鈴木明(建築家)
住友文彦(AIT)
崔敬華(フリーランス・キュレーター)
辻憲行(フリーランス・キュレーター/翻訳家)
中村政人(美術家)
永吉文子(SCAI THE BATHHOUSE)
名和晃平(アーティスト)
西川美穂子(東京都現代美術館 学芸員)
藤城里香(無人島プロダクション 代表)
帆足亜紀(アート・コーディネーター)
堀内奈穂子(AIT)
南嶌宏(女子美術大学 教授)
宮崎香菜(BT/美術手帖 編集部)
毛利嘉孝(東京藝術大学 准教授)
森弘治(美術家)
柳下朋子(ART iT 編集部)
吉本光宏(ニッセイ基礎研究所)


集中講座 ゲスト・レクチャラー

辛美沙(Misa Shin & Co. 代表/アートフェア東京 エグゼクティブ・ディレクター)
遠藤水城(アーカス・プロジェクト ディレクター/フリーランス・キュレーター)
芹沢高志(アート・ディレクター)
廣瀬純(龍谷大学経営学部 教員)
保坂健二朗(東京国立近代美術館 研究員)

















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