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MAD: Making Art Different



フリー・ブロック - Free Block MAD5コースに共通の講座



【概要】

「フリー・ブロック」は、MADの「キュレーション・プラクティス(実践)」、「キュレーション・ベーシック(基礎)」、「アート+コミュニケーション」、「アーティスト」、「マガジン」の5コースを受講した方のみを対象とした選択講座です。

選択できる講座の数は、各コースによって異なります。


【コース別選択可能講座数】

  • キュレーション・プラクティス(実践): 25講座
  • キュレーション・ベーシック(基礎): 20講座
  • アート+コミュニケーション: 前期10講座/後期10講座
  • アーティスト: 各3講座
  • マガジン: 各3講座
  • なお、「フリー・ブロック」のみの受講はできません。


    【目次】


    【講座一覧】テキストを読む

    • ダグラス・クリンプ「美術館の廃墟に」 (4月23日/5月1日):  小澤慶介
    • ミシェル・フーコーの著書「監獄の誕生」に影響を受け、1980年代中頃にオクトーバー誌に発表された、「美術館」を権力の装置として批判的に読み解いた論考を読みながら、今日の美術館について考えます。


    • クレア・ビショップ「対立と関係性の美学」 (6月3日/6月17日):  ロジャー・マクドナルド
    • 1990年代以降アート作品の形式として一般化した「参加型」の作品を理論化し、美術の枠組みに位置づけたニコラ・ブリオー。その「関係性の美学」を批判的に読み解いた良文を紹介します。


    • ミシェル・ド・セルトー「日常的実践のポイエティーク」 (11月12日/11月27日):  ロジャー・マクドナルド
    • どのようにしたら、目に見えない権力に抑え込まれずに生きてゆけるのか。産業化、あるいは権威化される社会空間における「日常」という概念を積極的に分析したテキストを読みます。


    • オクウィ・エンヴェゾー「場作り、あるいは「場違い」な場に: コンテンポラリーアートとポストコロニアルな状況」 (2009年1月15日/1月29日):  小澤慶介
    • ドクメンタ11(ドイツ/2002)など、国際的に活躍するキュレーターによる論考。「場」を生み出すというアートの性質をめぐり、植民地主義以降のアートのあり方とそれが引き起こす議論について考えます。


    • ジャック・ランシエール「美の政治学」 (2009年3月10日/3月19日):  ロジャー・マクドナルド/小澤慶介
    • 美学の重要性と政治性を帯びた芸術の概念についての議論をインタビューという形でまとめたジャック・ランシエールの「美の政治学」を講読しながら、2000年代の「国際展」について考えます。


    【講座一覧】アートと仕事

    • アート界で仕事を始めるために1  出版 (4月24日):  柳下朋子(ARTiT編集部)/宮崎香菜(BT/美術手帖 編集部)
    • 国内外のアート界の動向や議論を多くの人々に届けるアート系のメディア。その編集方針や仕事の内容、また職能の特徴について、具体的に解説します。


    • アート界で仕事を始めるために2 ギャラリーと美術館 (6月18日):  永吉文子(SCAI THE BATHHOUSE)/西川美穂子(東京都現代美術館 学芸員)
    • アーティストや作品と直接関わりながら新たなアートを提案してゆく職業を、ギャラリストと美術館の学芸員の仕事をとおして紹介します。


    • アート界のマッピング (10月1日):  小澤慶介
    • アートの産業的な側面を、アート界の構造と運動をとおして考えます。アーティストやギャラリー、美術館以外にもさまざまな職能が集まって成立するアート界の今とこれからを議論します。


    • コマーシャル・ギャラリーの仕事とマーケットの仕組み (2009年1月13日):  小山登美夫(小山登美夫ギャラリー 代表)
    • 展覧会の企画、アーティストの育成とプロモーション、アートフェアへの出展など、アートマーケットの動きとともに新たな表現を国内外に提案してゆくギャラリストの仕事を紹介します。


    • アート界で仕事を始めるために3 インディペンデントという方法 (2009年2月25日):  遠藤水城(アーカス・プロジェクト ディレクター)
    • アートは、美術館やギャラリーに限られたものではなく、むしろさまざまな空間や地域を対象に成り立つものと考えられます。アートに特権的な場に所属しないでアートを追求する意味を考えます。


    【講座一覧】グローバル・スタディーズ

    • ポスト-コロニアリズムと表象の実践 (5月29日):  小澤慶介
    • ポスト-コロニアリズム(植民地主義以降)における表象の問題に触れたドクメンタ11(2002)やそれ以降の展覧会を参考に、表象が抱えてしまう政治性と現代社会との関係について考えます。


    • 記憶へのまなざし (9月25日):  小澤慶介
    • 「取り上げられ」、「作られ」、「伝えられる」という現代の表象文化における「記憶」が、すでに政治的なものであるということを、具体的な作品やアートプロジェクトをとおして考察します。


    • クレオールについて (11月13日):  小澤慶介
    • もともと「混血」を意味し、現在では複数の文化の混成によって新たに生まれる文化を一般的に意味するようになった「クレオール」。リゾーム的あるいはノマド的な考え方から、現代の表象文化を考えます。


    • 群島的なものへ (12月11日):  今福龍太(東京外国語大学大学院 教授)
    • 奄美や琉球の島々、カリブ海の島々を参照に、群島の独特な文化生成の歴史や成立背景、そしてその運動に注目します。「クレオール」の文化から、もう一つの「世界」を眺めてみる試みです。


    • 「地域」と「世界」をつなぐ仕組みを考える (2009年3月11日):  北川フラム(アートフロントギャラリー 主宰/地中美術館 総合ディレクター/新潟市美術館 館長)
    • 世界化が進んだ社会において、情報や交通、物流の網の目は、「地域」を「世界」へと容易に繋げます。そのようなシステムとアートの関係について、越後妻有アートトリエンナーレなどのプロジェクトをとおして考えます。


    【講座一覧】美はどこへ行った?

    • 「美」はどこから来た? (6月12日):  辻憲行(フリーランス・キュレーター)
    • アリストテレスやプラトンなどが考えた「美」とはどのようなものだったのか?芸術と美に関わる哲学的考察の起源を概観します。


    • 「美」と「崇高」 (10月28日):  辻憲行(フリーランス・キュレーター)
    • 18世紀ドイツの哲学者、カントは、「判断力批判」で普遍的な「美」を認識する能力として「判断力」に注目しました。では、「判断力」とはどのようなものでしょうか。「美」と比較される「崇高」という概念とともに考えます。


    • 「美」という装置 (11月11日):  辻憲行(フリーランス・キュレーター)
    • 20世紀フランスの哲学者、ミシェル・フーコーの装置概念を敷衍し、「美」を、社会をある方向へ仕向け、機能させる「装置」として捉え、広告から芸術はては政治的言説にいたるまで、「美」があふれる現代のさまざまな表象について考えます。


    【講座一覧】社会の変革とアート

    • 1990年代以降の関係性の美学 (5月7日):  ロジャー・マクドナルド
    • 1990年代以降、表現形式として確立してきた観客参加型の作品。フランス人のキュレーター、ニコラ・ブリオーは、それを「関係性の美学」と名づけました。そのような芸術の成立と社会変革の関係を分析・考察します。


    • 日常実践とキュレーション (9月17日):  ロジャー・マクドナルド
    • フランスの哲学者、アンリ・ルフェーヴルやミシェル・ド・セルトーのテキストを参照しながら、スーツケースやストリートなどの空間におけるキュレーションの可能性について考察します。


    • 都市空間を読む (12月6日):  塚本由晴(建築家/アトリエ ワン)/ロジャー・マクドナルド
    • つねに生産・再生産されている社会空間と建築の関係について注目します。空間に与えられている規律や規範などを一旦解体し、使い手や地域特性の視点から再構築する試みについて、建築やアートのプロジェクトをとおして考えます。


    • 現代のアートと政治、その可能性 (2009年2月5日):  ロジャー・マクドナルド
    • 1917年のロシア革命とアートの実践から2000年にロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)で行われた展覧会「デモクラシー」まで、いくつかの具体例を参照し、現代のアートと社会の来るべき関係について考えます。


    【講座一覧】実践スキル

    • 展覧会の制作: 企画書作成からファンドレイジングまで (7月3日):  小沢有子/小澤慶介
    • 展覧会やプロジェクトの意義を、社会一般に伝えてゆくための企画書と、その企画を具体的に動かす資金の集め方について、具体例を挙げながら説明します。


    • デザインとコミュニケーション (7月17日):  古平正義(アートディレクター)
    • 展覧会や作品のコンセプトを表し、人々の目に留まり、手にとってもらい、会場へ足を運んでもらうためのDMやポスターなどのメディア。限られた予算で効果的な周知広報活動や観客動員を可能にするデザインに迫ります。


    • 展覧会や作品の記録ワークショップ (10月16日):  木奥恵三(フォトグラファー)
    • 作品や展覧会の記録のしかたについて、森美術館や金沢21世紀美術館などでの展覧会の記録写真撮影の実績から、基本的な考え方やアングルの取り方、照明に関する実用的な技術を実践しながら紹介します。


    • 展覧会評と批評の実践 (2009年2月12日/2月26日):  小澤慶介
    • 美術史や哲学思想、あるいは現代社会の情勢と照らし合わせることにより、展覧会や作品は一般化され、その同時代的な意義が深まることがあります。現代アートを読み解く実践的トレーニングです。


    【講座一覧】アートと公共

    • アーティスト・イン・レジデンスとコミュニティーとの関わり方について (5月15日):  遠藤水城(アーカス・プロジェクト ディレクター)
    • アーティストの招聘、滞在、作品制作・発表を行う国際的なアーティスト・イン・レジデンスプログラム、アーカス・プロジェクトと、ベッドタウンとして変容する地域との関係性をとおして、「アート」そして「地域」とは何かを考えます。


    • 公共性とは何か? (10月7日):  毛利嘉孝(東京藝術大学 准教授)
    • 「公共(パブリック)」とは何か? 戦争期のユダヤ系思想家アーレントから今日のハーバーマスまで「公共性」をめぐる思想史的議論を踏まえて、今日の芸術における「公共」について考察します。


    • 戦術的なアートのためのワークショップ ― 「公共」のコードを捉える (2009年1月17日):  森弘治(アーティスト)
    • 公共の空間を保障するさまざまなコード(規則)の表象を、デジタルカメラやビデオカメラなどの身近で機動性の高い機材を用いて意識的に撮り集め、「公共性」についてディスカッションを行います。


    • アートが地域に対してできること (2009年1月22日):  藤浩志(美術家)
    • アートと「地域」の具体的な関わりについて、「コミュニケーション」、「仕組みづくり」、「持続性」をキーワードに、アーティストの視点から、いくつかのアートプロジェクトをとおして考察します。


    MAD2008 ゲスト・レクチャラー(敬称略 50音順)

    天野太郎(横浜美術館 主席学芸員)
    飯田志保子(東京オペラシティアートギャラリー キュレーター)
    五十嵐太郎(建築評論家)
    池田修(BankART1929代表)
    今福龍太(東京外国語大学大学院 教授)
    遠藤水城(アーカス・プロジェクト ディレクター)
    木奥恵三(フォトグラファー)
    北川フラム(アートフロントギャラリー 主宰/地中美術館 総合ディレクター/新潟市美術館 館長)
    木ノ下智恵子(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター 特任講師/神戸アートビレッジセンター 美術プロデューサー)
    郷泰典(東京都現代美術館 教育普及係 学芸員)
    古平正義(アートディレクター)
    小山登美夫(小山登美夫ギャラリー 代表)
    杉田敦(美術批評家/女子美術大学 准教授/オルタナティブ・スペースart & river bank ディレクター)
    塚本由晴(建築家/アトリエ ワン)
    辻憲行(フリーランス・キュレーター)
    永吉文子(SCAI THE BATHHOUSE)
    南條史生(森美術館 館長)
    西川美穂子(東京都現代美術館 学芸員)
    長谷川祐子(東京都現代美術館 事業企画課長)
    藤浩志(美術家)
    宮崎香菜(BT/美術手帖 編集部)
    毛利嘉孝(東京藝術大学 准教授)
    森弘治(アーティスト)
    柳下朋子(ARTiT 編集部)
    吉本光宏(ニッセイ基礎研究所)
















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